いごこちful Preview『ハムナプトラ3』試写会について
はいこんにちは、ようやく仕事を扱えるようになってきた「た」です。

今回は先日行ってきた、いごこちful Preview『ハムナプトラ3』試写会について。
小学校からの友人が抽選に当たったとのことで行くことになったのだが、このイベントはJTがスポンサーになっていてタバコとお酒を楽しみながら映画を見る、という特殊な試写会だった。
友人は大のタバコ好きで、映画を見に行く際は終わったらすぐにタバコ、という感じだったのでこれは良いサービスだと絶叫していた。

場所は六本木ミッドタウンのBILLBOARD LIVE。非常にきれいな空間だった。椅子もすわり心地がよく、すばらしい。
さて映画の内容へ。今回は半分息子が主人公となっていた。
ストーリー自体はきわめて単純で、とんとん拍子で中国へ家族が集まり敵と対決。
無事倒して「やったー!」というだけだが、いまいち見せ場に欠けていた。
どうしても公開中のインディ・ジョーンズと比較してしまいその”ニセモノ感”を意識せざるをえない。
ただ何も考えずどんぱちやっているのが好きな人はアリではないか。
なおこの映画で特筆すべきはエンディングのスタッフロールだろうね。
映画全編に香るアジアンテイストが現代の表現手法で非常にきれいに表現されている。
写真を使わずに全て影絵のような感じで描かれているが、最高だった。
趣味で映像をいじるあたくしは「この人のセンスは非常にいいなぁ」とあこがれてしまった。
まぁ今回は映画だけでなく、タバコとお酒が楽しめるよっていうイベントだったのでイベント全体についての感想を。

お酒も出てきたのだが、いまいち少ないね。食べ物も欲しくなった。
これはあたくしが映画を見ながらポップコーンを食べるというような文化にどっぷりと浸かっている人間だからというあらわれか。
まぁこのようなイベントがあればもう一度参加してみたいとそれなりに満足したのだが、
交番で「焼肉屋探してる。あんま高くないとこがいい」とたずねたら
お巡りさんに「おじさんの安い高いっていうのがわからないけど・・・・・・」と言われだいぶ衝撃を受けた。
あたくしはもうおじさんなのだ。
どう見ても3歳くらいしか離れていないだろうお巡りさんから見たらあたくしはおじさんなのだ・・・・・・。
死にたい。いや、死にたくはない。
いごこちful Preview

今回は先日行ってきた、いごこちful Preview『ハムナプトラ3』試写会について。
小学校からの友人が抽選に当たったとのことで行くことになったのだが、このイベントはJTがスポンサーになっていてタバコとお酒を楽しみながら映画を見る、という特殊な試写会だった。
友人は大のタバコ好きで、映画を見に行く際は終わったらすぐにタバコ、という感じだったのでこれは良いサービスだと絶叫していた。

場所は六本木ミッドタウンのBILLBOARD LIVE。非常にきれいな空間だった。椅子もすわり心地がよく、すばらしい。
さて映画の内容へ。今回は半分息子が主人公となっていた。
ストーリー自体はきわめて単純で、とんとん拍子で中国へ家族が集まり敵と対決。
無事倒して「やったー!」というだけだが、いまいち見せ場に欠けていた。
どうしても公開中のインディ・ジョーンズと比較してしまいその”ニセモノ感”を意識せざるをえない。
ただ何も考えずどんぱちやっているのが好きな人はアリではないか。
なおこの映画で特筆すべきはエンディングのスタッフロールだろうね。
映画全編に香るアジアンテイストが現代の表現手法で非常にきれいに表現されている。
写真を使わずに全て影絵のような感じで描かれているが、最高だった。
趣味で映像をいじるあたくしは「この人のセンスは非常にいいなぁ」とあこがれてしまった。
まぁ今回は映画だけでなく、タバコとお酒が楽しめるよっていうイベントだったのでイベント全体についての感想を。

お酒も出てきたのだが、いまいち少ないね。食べ物も欲しくなった。
これはあたくしが映画を見ながらポップコーンを食べるというような文化にどっぷりと浸かっている人間だからというあらわれか。
まぁこのようなイベントがあればもう一度参加してみたいとそれなりに満足したのだが、
交番で「焼肉屋探してる。あんま高くないとこがいい」とたずねたら
お巡りさんに「おじさんの安い高いっていうのがわからないけど・・・・・・」と言われだいぶ衝撃を受けた。
あたくしはもうおじさんなのだ。
どう見ても3歳くらいしか離れていないだろうお巡りさんから見たらあたくしはおじさんなのだ・・・・・・。
死にたい。いや、死にたくはない。
いごこちful Preview
CHANEL MOBILE ART TOKYOについて
はいこんにちは、もうすぐあたくしの誕生日、「た」です。
本日はCHANEL MOBYLE ART TOKYOについて。

この展示会の企画が公表された段階からあたくしは一人でワーワー騒いでいたんだが、 とうとう行ってきた!

ザハの設計を間近で見られるということにすでにわくわくしていたが、なんだ、確かにすごいんだがもうちょっと見物を意識して欲しかったということをまず感じてしまう。
というのも建物の上からの視点が無いために、横にベロっと置いてあるだけ、と感じるからだ。
さらに非常に狭い囲いの中に設置されてあるために設計の異様さ、違和感などをうまく感じ取ることが出来ない。
東京という土地柄、仕方ないのかもしれないがどうせなら(移動展示ということでグレゴリー・コルベールとかぶるから候補から外されたのかもしれないけど)お台場近辺だとか、上からの視点も与えてくれると良いと思った。
香港の映像を見ると暗闇に浮かび上がる、奇妙な有機的建造物ということを強く感じることが出来、
心を動かされたのだがそれが無かった!

まぁそうは言ってもやはり「とんでもないものだ」というのは感じたし、貴重な体験だとも思った。
さて中身。
東西の、それこそ「一流」とすでに呼ばれている人と、「これから一流になるだろう」という作家が集められている展示内容だったがこれは面白かった。
CHANELの意向がばんばん入っているのは感じつつもうまくよけている作品もあった。
全作品のなかで一番ぐっと来たのはレアンドロ・エルリッヒの作品。
見る側の意識を良く考えられており、にやついてしまう。
あぁ、金沢21世紀美術館に行っときゃ良かったと思ったね。
他の作品もなかなかだと思ったけど、一番感心したのが来場者の導線管理。
ステファン・クラスニャンスキという写真家の手によるものらしいけどサウンドウォークというスタイルがとられている。
今回の展示は当然普通の美術館を見て回るものではなく、あくまでもCHANELのコンセプトに沿って見るということからこの手法を取れたのだろうと思うけど最高だった。
耳にヘッドフォンを付けてそこから流れるmp3で行動を指示され、というか誘われ、見て回るようになっている。
この仕掛けによって「CHANEL MOBILE ART」の全体でもひとつの作品として成立するのだろう。

お土産としてカール・ラガーフェルド、ザハへのインタビューや日本の美術、建築などを事細かに書いたパンフレットがもらえる。

でもまだ読んでない。
本日はCHANEL MOBYLE ART TOKYOについて。

この展示会の企画が公表された段階からあたくしは一人でワーワー騒いでいたんだが、 とうとう行ってきた!

ザハの設計を間近で見られるということにすでにわくわくしていたが、なんだ、確かにすごいんだがもうちょっと見物を意識して欲しかったということをまず感じてしまう。
というのも建物の上からの視点が無いために、横にベロっと置いてあるだけ、と感じるからだ。
さらに非常に狭い囲いの中に設置されてあるために設計の異様さ、違和感などをうまく感じ取ることが出来ない。
東京という土地柄、仕方ないのかもしれないがどうせなら(移動展示ということでグレゴリー・コルベールとかぶるから候補から外されたのかもしれないけど)お台場近辺だとか、上からの視点も与えてくれると良いと思った。
香港の映像を見ると暗闇に浮かび上がる、奇妙な有機的建造物ということを強く感じることが出来、
心を動かされたのだがそれが無かった!

まぁそうは言ってもやはり「とんでもないものだ」というのは感じたし、貴重な体験だとも思った。
さて中身。
東西の、それこそ「一流」とすでに呼ばれている人と、「これから一流になるだろう」という作家が集められている展示内容だったがこれは面白かった。
CHANELの意向がばんばん入っているのは感じつつもうまくよけている作品もあった。
全作品のなかで一番ぐっと来たのはレアンドロ・エルリッヒの作品。
見る側の意識を良く考えられており、にやついてしまう。
あぁ、金沢21世紀美術館に行っときゃ良かったと思ったね。
他の作品もなかなかだと思ったけど、一番感心したのが来場者の導線管理。
ステファン・クラスニャンスキという写真家の手によるものらしいけどサウンドウォークというスタイルがとられている。
今回の展示は当然普通の美術館を見て回るものではなく、あくまでもCHANELのコンセプトに沿って見るということからこの手法を取れたのだろうと思うけど最高だった。
耳にヘッドフォンを付けてそこから流れるmp3で行動を指示され、というか誘われ、見て回るようになっている。
この仕掛けによって「CHANEL MOBILE ART」の全体でもひとつの作品として成立するのだろう。

お土産としてカール・ラガーフェルド、ザハへのインタビューや日本の美術、建築などを事細かに書いたパンフレットがもらえる。

でもまだ読んでない。
サントリー美術館『ガレとジャポニズム展』について
はいこんにちは、一進一退の攻防、更に加速の「た」です。
今日はサントリー美術館『ガレとジャポニズム展』について。

昨日友人にチケットをもらったのだが、ガレについてあたくしは名前以外なーんにも知らなかったのでそんなに興味もなかった。


しかし受け取ったチケットとフライヤーに印刷された作品が美しく、急遽行ってみることに。
今日最終日ということで結構人が入っていたが女性が多かったかなぁ。
土地柄だと思うけど子供連れはおらず、年齢層もたぶん20代はそんなにいない。
さて、ガレは1846年にフランスはナンシーに生まれたガラス工芸作家でジャポニズムが持て囃された時代背景もあり、葛飾北斎など日本の作家の影響をかなり受けている。
今回の展示はガレの作品をメインに、同時代のジャポニズムに感化されたガレ以外の手による陶器、影響を与えたと思われる日本の書物や作品が展示されている。
まず気になったのがクリストフル社の鉢「花」。デザイナーは書いていなかった。
モチーフは金沢から出品された金工品の「石菖蒲鉢」だが、「花」は見事な和洋折衷作で、くすんだ金細工と茶色の胴、四つ足が非常にバランスのよさを感じさせる。四つ足は松ぼっくりで、これもまたセンスのよさを感じさせる。
モチーフを見て感じたのは当時の人々が日本の作品に漂う涼しさや透明感ではないか、ということ。
ここにあった作品は日本の絵をガラス器にのせた作品が多いのだが、ガレの初期(80年以前)作品の多くもそうであるように本体の造型デザインには涼しさを感じさせるものは少なく、ぼてっとした鈍重さがある。
うまく鈍重さが重厚さに昇華していたのはさきに挙げた「花」とガレの星形花器「カマキリ」。
「カマキリ」は造形自体も美しい。真上から光が当たった際に花弁のように開いた星の先端を透過してできる六角形の影は本当によい。
ガレ以外の作家ではルソーの構図感覚が光っていたと思う。ただ絵をのせるだけなら簡単だが、各図案の配置が素晴らしい。
ごく一般的な展覧会と同じように順路を進むにつれ年代が後ろに下がる80年以降のガレの作品は一気に日本デザインの特徴を理解したような作品が増える。
80年代後半にはいるとさらに加速し一つの新しいジャンルを作った感さえある(花器「翡翠(カワセミ)」など)。
花器「山うど」などもそうだが、解説のとおり、触って楽しむという日本の陶器の楽しみかたに気付いたようでガラスの表面を擦ったような質感のものが多い。
しかし90年代の作品は吸った感じが鼻につき、去年中国で買った安物のタバコ入れのようにも見える。
彼のスタイルが完全に確立したのは90年代後半から00年代にかけてではないか。日本の影響も薄まり全体の造型に力が入る。
ガラスの表面に日本画に近いものを描く、といったあからさまな引用が消え、「日本」は作る際の視点の一部になったようだ。
ランプ「ひとよ茸」は圧巻。奇怪ともいえるシルエットと色使いを活かした大物作りが進み、完全にガレの世界。
いやぁ非常に楽しかった。知らなかった世界をよく知るのは楽しい。うむ、楽しいね。て、て、てんぺすと!
今日はサントリー美術館『ガレとジャポニズム展』について。

昨日友人にチケットをもらったのだが、ガレについてあたくしは名前以外なーんにも知らなかったのでそんなに興味もなかった。


しかし受け取ったチケットとフライヤーに印刷された作品が美しく、急遽行ってみることに。
今日最終日ということで結構人が入っていたが女性が多かったかなぁ。
土地柄だと思うけど子供連れはおらず、年齢層もたぶん20代はそんなにいない。
さて、ガレは1846年にフランスはナンシーに生まれたガラス工芸作家でジャポニズムが持て囃された時代背景もあり、葛飾北斎など日本の作家の影響をかなり受けている。
今回の展示はガレの作品をメインに、同時代のジャポニズムに感化されたガレ以外の手による陶器、影響を与えたと思われる日本の書物や作品が展示されている。
まず気になったのがクリストフル社の鉢「花」。デザイナーは書いていなかった。
モチーフは金沢から出品された金工品の「石菖蒲鉢」だが、「花」は見事な和洋折衷作で、くすんだ金細工と茶色の胴、四つ足が非常にバランスのよさを感じさせる。四つ足は松ぼっくりで、これもまたセンスのよさを感じさせる。
モチーフを見て感じたのは当時の人々が日本の作品に漂う涼しさや透明感ではないか、ということ。
ここにあった作品は日本の絵をガラス器にのせた作品が多いのだが、ガレの初期(80年以前)作品の多くもそうであるように本体の造型デザインには涼しさを感じさせるものは少なく、ぼてっとした鈍重さがある。
うまく鈍重さが重厚さに昇華していたのはさきに挙げた「花」とガレの星形花器「カマキリ」。
「カマキリ」は造形自体も美しい。真上から光が当たった際に花弁のように開いた星の先端を透過してできる六角形の影は本当によい。
ガレ以外の作家ではルソーの構図感覚が光っていたと思う。ただ絵をのせるだけなら簡単だが、各図案の配置が素晴らしい。
ごく一般的な展覧会と同じように順路を進むにつれ年代が後ろに下がる80年以降のガレの作品は一気に日本デザインの特徴を理解したような作品が増える。
80年代後半にはいるとさらに加速し一つの新しいジャンルを作った感さえある(花器「翡翠(カワセミ)」など)。
花器「山うど」などもそうだが、解説のとおり、触って楽しむという日本の陶器の楽しみかたに気付いたようでガラスの表面を擦ったような質感のものが多い。
しかし90年代の作品は吸った感じが鼻につき、去年中国で買った安物のタバコ入れのようにも見える。
彼のスタイルが完全に確立したのは90年代後半から00年代にかけてではないか。日本の影響も薄まり全体の造型に力が入る。
ガラスの表面に日本画に近いものを描く、といったあからさまな引用が消え、「日本」は作る際の視点の一部になったようだ。
ランプ「ひとよ茸」は圧巻。奇怪ともいえるシルエットと色使いを活かした大物作りが進み、完全にガレの世界。
いやぁ非常に楽しかった。知らなかった世界をよく知るのは楽しい。うむ、楽しいね。て、て、てんぺすと!
ジョサイア・コンドル『河鍋暁斎』山口 静一 (翻訳)について
はいこんにちは、『我が妄想』著、「た」です。
最近実験的な方向に走りすぎていやしないかとも思うがかまわず突っ走れ、ばかもの!

ということでジョサイア・コンドル『河鍋暁斎』山口 静一 (翻訳)についてです。
しゃしゃしゃ、実はあたくしぁ今週末京都国立博物館と京都国際マンガミュージアムに行って暁斎展を見てくるんですよ!
それに先駆けて読んだ本を書いておく。
この『河鍋暁斎』、以前河鍋暁斎記念美術館に行った際に購入。
買って気がついたのだが、なんだ著者のジョサイア・コンドルって鹿鳴館を設計したと日本史に出てきたあのコンドルじゃないか!
なんでもコンドルは暁斎の絵に心酔し弟子入りまでしたとのこと。
いやぁ当時の日本といえば海外からは極東に住む猿ぐらいとしか思われていなかっただろうに、よくコンドルは弟子入りなんかしたね。
まぁ暁斎の絵を見てしまいその迫力に圧倒されたんだろうね。
それにしても結構な決心をコンドルはしたもんだ。と同時に暁斎もよく引き受けたもんだ。
まぁそんなすったもんだに関してはほとんど書いていない本だが、暁斎の生い立ち、逸話に始まって使っていた画材、岩絵の具、技法などが事細かに載っている。
あたくしぁ絵はろくに描けないのでなんともいえないが、現代で日本画を描いている人にとっては興味深いのではないか?と思う内容だ。
この本を読んで一番感じたことは暁斎がいかに勉強熱心だったかということ。
それを示す逸話として、生首の話がある。9歳のとき、川が増水して流れてきた生首を拾って帰って写生したんだと。
いくら腐乱だとかを目に焼き付けて描きたいと思ってもそこまではできないわな。ほかにも様々な古典的な技法の会得をしていた話や、
写生のためにいろいろな事をしていた話が山ほど載っている。それがあってあそこまで活き活きとした絵が描けるんだろう。
暁斎の絵にはよく骸骨が出てくるんだが、これも骨の仕組みを勉強したうえで描いているからデフォルメも自然なものとなる。
人の絵を描くときも気合が入っていて、まず被写体の裸の姿を描いた上に着物を乗せて描く。これはすさまじいわ。
暁斎は海外でも評価が非常に高いので贋作が出回るらしいけど骨の細かい部分はぼかしてあったりするけど暁斎は隅々まで知り抜いているからそんな風に誤魔化したりしない。これが真贋見極めのコツになったりもするらしい。
いやぁ途中は技法の解説がメインになっていたり、退屈な部分もあったけど暁斎に興味がある人なら読んで損はない本だ。本当だ。
評価★★★★(星4/5)。
最近実験的な方向に走りすぎていやしないかとも思うがかまわず突っ走れ、ばかもの!

ということでジョサイア・コンドル『河鍋暁斎』山口 静一 (翻訳)についてです。
しゃしゃしゃ、実はあたくしぁ今週末京都国立博物館と京都国際マンガミュージアムに行って暁斎展を見てくるんですよ!
それに先駆けて読んだ本を書いておく。
この『河鍋暁斎』、以前河鍋暁斎記念美術館に行った際に購入。
買って気がついたのだが、なんだ著者のジョサイア・コンドルって鹿鳴館を設計したと日本史に出てきたあのコンドルじゃないか!
なんでもコンドルは暁斎の絵に心酔し弟子入りまでしたとのこと。
いやぁ当時の日本といえば海外からは極東に住む猿ぐらいとしか思われていなかっただろうに、よくコンドルは弟子入りなんかしたね。
まぁ暁斎の絵を見てしまいその迫力に圧倒されたんだろうね。
それにしても結構な決心をコンドルはしたもんだ。と同時に暁斎もよく引き受けたもんだ。
まぁそんなすったもんだに関してはほとんど書いていない本だが、暁斎の生い立ち、逸話に始まって使っていた画材、岩絵の具、技法などが事細かに載っている。
あたくしぁ絵はろくに描けないのでなんともいえないが、現代で日本画を描いている人にとっては興味深いのではないか?と思う内容だ。
この本を読んで一番感じたことは暁斎がいかに勉強熱心だったかということ。
それを示す逸話として、生首の話がある。9歳のとき、川が増水して流れてきた生首を拾って帰って写生したんだと。
いくら腐乱だとかを目に焼き付けて描きたいと思ってもそこまではできないわな。ほかにも様々な古典的な技法の会得をしていた話や、
写生のためにいろいろな事をしていた話が山ほど載っている。それがあってあそこまで活き活きとした絵が描けるんだろう。
暁斎の絵にはよく骸骨が出てくるんだが、これも骨の仕組みを勉強したうえで描いているからデフォルメも自然なものとなる。
人の絵を描くときも気合が入っていて、まず被写体の裸の姿を描いた上に着物を乗せて描く。これはすさまじいわ。
暁斎は海外でも評価が非常に高いので贋作が出回るらしいけど骨の細かい部分はぼかしてあったりするけど暁斎は隅々まで知り抜いているからそんな風に誤魔化したりしない。これが真贋見極めのコツになったりもするらしい。
いやぁ途中は技法の解説がメインになっていたり、退屈な部分もあったけど暁斎に興味がある人なら読んで損はない本だ。本当だ。
評価★★★★(星4/5)。



